干し柿製造工程のロボット化

 

 日本の農産物は品質が高く,外国でも高値で購入されています。そこで輸出を増やしたいところですが,農産物によっては人手不足から生産が需要に追いついていません。「市田柿」もその一つです。市田柿は長野県下伊那郡近辺で生産される干し柿で高級農産物として知られています。干し柿の製造では,生柿の選別(大きさ・熟度判定)が行われた後,生柿をはく皮機(自動皮むき機)にセットします。この作業は作業者への負担が大きく,機械に合わせて約900個/時間の速さで、柿を機械に正確にセットする作業が8時間/日以上行われています。選別とはく皮を自動化できれば,作業者の負担減と生産拡大に繋がります。そこで,当研究室では企業,JA,長野県農業試験場と共同で,柿の大きさと熟度を判別し、はく皮機に柿をセットするロボットの開発に取り組んでいます。